歴ブロ 衰退しゆく、名張の地2
⒉名張史(原始〜中世)
この記事の作者は名張出身です。一部名張の批判と思われるところもございますが作者の愛情によるものです。
〈歴山敬史〉
それじゃあ、今から名張市の歴史を紐解いていくで
〈文野結化〉
おー
名張ではなー、実は縄文・弥生時代の遺物が色んなところから出土してるんや
その頃から人が住んでたって証拠やな
そういうことや
古墳時代になると、名張にも古墳が作られたんやで
http://www.kankou-nabari.jp/ より
おー!
前方後円墳のことか!?
せやせや
名張市の中で最も大規模なのは、美旗古墳群やな
4世紀から6世紀にかけて築かれた、前方後円墳を含む5基の古墳のことや
へー、こんなへんぴなところにも昔から人がいたんやな
みんな物好きやったんやな
そうやな
あとは、大和朝廷の支配体制が確立した飛鳥時代、672年に起きた壬申の乱の時に、大海人皇子が大和から名張の地を通って近江へと向かったそうやで。
大海人皇子は、大化改新で活躍した天智天皇の弟のことやで
のちに美濃で天智天皇の子である大友皇子を倒して、天武天皇になった人や
へー
そんな偉い人も名張の地に足を踏み入れてたんやなぁ
名張は、古代から飛鳥から東国へ向かう道の交通の要衝やったそうやからなー
その証拠にさー、奈良時代に成立した日本最古の和歌集「万葉集」にも、「なばり」の地名が記されとるんやー
えっ!?
あんなマイナーな名前の土地が、そんな有名な歌集に登場してるの!!?
ありえやん……
めっちゃ言いますやん
當麻真人麿(たぎまのまひとまろ)の妻が詠んだ、「わが背子はいづく行くらむおきつもの隠(なばり)の山を今日か越ゆらむ」っていう歌やで
「私の夫はどこを旅しているのだろうか。きっと今頃は遠くに隠れる名張の山を越えているだろう。」
っていう意味なんや
ほぇー
ちなみに、「名張(なばり)」っていう名前は、この歌に出てくる、「奥深く隠れること」を意味する「隠る(なばる)」が語源なんや
どうりで陰キャみたいな名前やと思ったわけや
名張市の歴史・文化④
名張では、古墳時代に美旗古墳群が形成された。それらは、当時の名張と大和朝廷の関係を知る上で重要なものとなっている。
しかし、近くに住むおばさん曰く、それは墓荒らしに合った古墳であるそうだ。その真偽のほどは定かではないが、なんという荒れ具合であろう。しかし、これが名張の市民性であろうか、いやちがう。名張で活動するヤンキーは、バイクに乗らずに「ブーン、ブブブーン」などと叫びながらチャリをこぎ回し、路上ライブさながら駅前や地下通路でラップバトルをするような人々である。ヤンキーらしからぬ活動内容である。また、墓荒らしのことを教えてくれたおばさんは、私に野菜とお菓子をくれた。皆心優しいのが名張の市民性であると言えよう。
「なばり」という地名は、奈良時代に成立した、日本最古の和歌集「万葉集」にも登場する。「わが背子はいづく行くらむおきつもの隠(なばり)の山を今日か越ゆらむ」という歌である。ちなみに、「おきつもの」は、「なばり」にかかる枕詞。市内を流れる名張川には、沖津藻大橋(おきつもおおはし)がかかる。
やっぱり名張って昔から何も無かったんやなー
まあ山の中やでしゃーないわな
名張市で人口の増加が始まったのは、墾田永年私財法が施行された頃から平安時代にかけて、東大寺の荘園として発達し始めてからなんやー
へー
でも、名張の住人とか、めっちゃ野蛮そうやん
東大寺様の言うことなんか絶対聞かへんやろ
いやー、まさにその通りやで
鎌倉時代以降、全国では有力武士団が形成されていったんやが、名張を含む伊賀地方ではその形成は遅れとってー、
どんどん自治勢力が武装化してなー、荘園領主に対抗するようになったんやー
いわゆる「黒田悪党」って呼ばれた人らやな
伊賀地方は他国と比べて守護の勢力がめっちゃ弱くって、こうゆう悪党の討伐を幕府から命じられても一向にできひんかったそうな
ふーん
なんかよー分からへんけど、昔っから荒れとったんやな、名張。
……。
知ってるーっ!
歴史の教科書に載ってたー!
能楽大成者の観阿弥は、名張市小波田の地で、初めて後の観世座になる猿楽座を建てたんや
その偉大な功績を世に伝えるために、今も定期的に、能楽愛好家の仕舞とか、地元の子どもたちの狂言とかが演じられてるんやで
名張にも娯楽なんていう概念があったんやな
失礼やな
名張市の歴史・文化⑤
名張市は、元々は東大寺の荘園であった。しかし、名張では荘園のルールなど通用せず、誰も守らず、のちに「黒田悪党」と呼ばれる人々が現れ、名張の地は、古くから荒れまくっていた。
名張は、能楽大成者観阿弥が猿楽座を建てた場所であるが、名張市民でそのことを知るものはそれほど多くない。名張の子どもは、馬鹿が多い。市内の中学校、高校の偏差値はかなり低い。高いのは、標高だけである。
次回
名張史(中世〜近代)